地球レベルの注目度。米メディアはこの1年、松山英樹をどう伝えたか (5ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Golffile/AFLO

 また、松山は1月に結婚して、7月には第一子も誕生していた。その突然の発表には、米メディアも驚きを隠せなかった。彼らにとっては、松山のことが余計に"ミステリアス"な存在になったに違いない。

 ちなみに、米メディアが「(結婚や第一子の誕生を)どうして秘密にしていたの?」と松山に聞くと、彼はこう答えた。

「誰も僕に聞かなかったからさ」

 パーフェクトな回答だった。それを受けて、とあるメディアでは「来年は、もっとヒデキにいろいろなことを聞くことにしよう」と、松山の結婚を伝える記事を締めくくっていた。米メディアの、松山への関心はますます高まっていきそうだ。

 ところで、米メディアの試算では、松山の総資産は2500万ドル(約28億円)。ジョーダン・スピース(24歳/アメリカ)が6000万ドル(約67億円)で、ウッズが7億4000万ドル(約828億円)と言われている。

 そうした部分でも、世界からの評価や、メディアとしての(取り上げる)価値も決まってくる。現状では、その価値が高いのか、低いのか、何とも言えないが、25歳の松山はまだこれからの選手。この先、より輝かしい未来が待っているはずである。

 そんな未来を迎えたとき、米メディアの注目はさらに高まっていくことだろう。まずはすでに開幕した2017-2018シーズン、松山が前シーズンを上回る活躍を見せてくれることを期待したい。

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