地球レベルの注目度。米メディアはこの1年、松山英樹をどう伝えたか (4ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Golffile/AFLO

 おそらく、彼が納得のいくショットが打てたのは、この1年間の中でも相当限られた時期だけだっただろう。そして、その基準は来季、さらに上がりそうだ。

「何かきっかけがあれば、またいいプレーができると思うけど......。自分の中でも(優勝を重ねた)昨年の末とか、(「61」をマークした)WGC ブリヂストン招待とか、そういうときのプレーを(常に)目指してしまう」

 常に高みを目指し、最高のパフォーマンスを求めている松山。来季も「High Standards」というフレーズは、ことあるごとに使われそうだ。

『Mysterious』(ミステリアス)

 世界のメディアにとって、松山はなかなか謎めいた存在だったようだ。松山の行動やプレー、試合後のコメントや日頃の言動などを受けて、松山についてそう表現するメディアは多かった。

 6月、全米オープンで2位に入った松山が世界ランキング2位に浮上。多くのメディアが松山の素顔に迫ろうとしたときも、そうだった。

「『Golf Nuts』。ヒデキは趣味がゴルフと言うほどゴルフ好きだが、意外にもお酒を飲むそうだ。僕たちはゴルフ界の中ではヒデキのことをよく知っていると思っていたが、どうやら十分ではなかったようだ」

 あるメディアにはそんな記事が載っていて、松山は「ミステリアスな存在」だと伝えられていた。

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