地球レベルの注目度。米メディアは
この1年、松山英樹をどう伝えたか

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Golffile/AFLO

『Japan's Rising Son』(日本の新星)

 昨年12月、バハマで開催されたタイガー・ウッズ主催のヒーロー・ワールド・チャレンジで優勝。ウッズから優勝トロフィーを渡されて、ウッズとの2ショット撮影ではまぶしい笑顔を見せた松山。その写真とともに、そんな見出しが各メディアで躍った。

 その直前、シーズン序盤のWGC HSBC選手権で勝っていたこともあって、記事の取り扱いも大きかった。そしてそこでは、「世界ランキング6位のヒデキ・マツヤマは、10月にアジア人として初の世界選手権シリーズを制覇。日本ツアーのナショナルオープン(日本オープン)を含めて、ここまで出場5試合で4勝。ジャンボ・オザキ、イサオ・アオキ、シゲキ・マルヤマを抜いて、日本の頂点に立った。日本のベストゴルファーだ」と称された。

「Rising Son」とは、マイケル・クライトン著の映画『The Rising Sun(日が昇る)』の、Sun(太陽)をSon(息子)ともじったもので、日出る国(日本)から出てきた新星、ということだ。

 以降、松山の強さの秘訣となる、スイングの分析があちこちのメディアで展開された。あるメディアではこう評していた。

「ヒデキ(のスイング)は、ツアーの中でもベストスイングのひとつ。トップで一度ポーズする(止まる)が、それがパワーの源になっている。スイングコーチを持たないヒデキだが、(彼のスイングは)多くのツアープロが今、お手本としているスイングでもある」

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