【木村和久連載】昭和の「ゴルハラ」おやじ、今も近くにいませんか? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

●プレーヤーの視野に入って邪魔をする
 これは初歩的な嫌がらせですが、じわじわと効いてきます。特にパッティングの際、人の打つラインが気になるのか、後方に立って見ている人がいます。他人のライン上に立つのは「マナー違反ですから」と指摘すると、しばらくやめるのですが、数ホールこなすとまた立っているんですよね。

 毎回指摘するのも疲れてくるので、そのうち何も言わなくなってしまうのですが、そうすると今度は、打つ瞬間に動いたりして、完全にリズムを狂わされます。

 パターでやれやれと思っていると、今度はショットを打つときに、目の前に立っているし......。「あんたはコーチかよ」って言いたくなりますが、ほんと困ったちゃんです。

●ガンガン煽(あお)る
「ここでピンを狙わないのは男じゃないねぇ」みたいな煽り方をされたこと、ありませんか? そんな"挑発"に乗ったら、たいがいマン振りして叩いてしまうのは目に見えています......。

 そうやって煽ってくる人は、狭いホールのティーショットでスプーンを持ったりすると、今度は「ここはドライバーだろ」って喚(わめ)くんですよね。そういう方とはもう何年もお会いしていませんが、昔はそんなおやじゴルファーがたくさんいました。実に昭和していましたなぁ。

昭和ゴルファーの方々の「ゴルハラ」は本当にきついんですよね...昭和ゴルファーの方々の「ゴルハラ」は本当にきついんですよね...

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