【木村和久連載】珍奇なハプニング満載の
「河川敷コースあるある」

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu


河川敷コースでは、思わぬ光景を目にすることが結構あるようで...河川敷コースでは、思わぬ光景を目にすることが結構あるようで... 河川敷コースでは、もちろん野良犬もいます。野犬というのか、誰かが河川敷に捨てたのでしょうか、野生化していますから、撫でたりしないでプレーに集中しましょう。

 昼頃を迎えると、どこからともなく音楽が聞こえてきたりします。どこぞでバーベキューでもやっているんでしょう。同時に、いい匂いが漂ってきます。こうなるともう、プレーどころではありません。無性に"ルービー"が飲みたくなってきます。

 肝心のプレーですが、河川敷コースを舐めていると痛い目にあいますよ。どのコースもクリークや池が結構あって、ナイスショットだと思っても、コロコロ転がってつかまってしまうことが多いですから。

 芝は雑草と混合になっている場合が多いです。これは、生命力の強い雑草の種が勝手に飛来して生えてしまうのでしょう。決して、コース側の"手抜き"というわけではありません。

 グリーンは高麗で遅め、というのが一般的です。それも管理上、仕方がありません。

 以前は増水してコースが水没してしまうのが数年に1回くらいでしたが、最近はゲリラ豪雨が多くて、わりと頻繁にコースが水没してしまいます。

 そうなると、流木の撤去に始まり、芝を洗って綺麗にして......と、結構手間がかかって、1週間ぐらいコースを休業せざるを得ないことも多いです。とにかく、増水したら、水が引くまで待たなければいけませんからね。それから、ようやくメンテナンスです。

 結局、繊細なベントグリーンだと、維持するのが大変。ということで、河川敷コースでは高麗グリーンを使っているところが多いのです。

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