2017.08.24

【木村和久連載】東京五輪「夏開催」
の裏にゴルフでメダルの秘策か?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 一番望ましいのは、長野県の軽井沢近辺です。新幹線で東京から1時間10分。十分に通える近さですし、標高900mの避暑地は東京に比べたら、だいぶ涼しいでしょう。

 そこに、ゴルフはもちろん、陸上のマラソンや競歩など、時間のかかる屋外競技を移す手はありますよね。特にゴルフは、なんで霞ヶ関カンツリー倶楽部に決まったのか、誰も正しい説明をしていませんから。その決定には非常に怪しいものを感じています。

 結局、霞ヶ関CCは日本を代表するチャンピオンコースで、過去にはカナダカップ(ワールドカップの前身)が開催された(1957年)こともあり、国際試合は霞ヶ関CCで、という意見がゴルフ界の上の人たちの中では根強いようです。

 ただ、そういえばカナダカップを開催した当時、体の大きい外国人選手たちに対抗するために、日本代表の中村寅吉、小野光一ペアには”秘策”がありました。それは、霞ヶ関CCの高麗グリーンでやれば、それに慣れていない外国選手が戸惑うだろう、というものでした。案の定、その目論見が当たって欧米チームがグリーンに手こずったこともあり、日本が個人と団体で優勝という快挙を成し遂げるのです。

 そう考えると、2020年の霞ヶ関CCでの開催も「カナダカップの再現か」と言われるほど、日本人有利な状況にあります。

 というのも、気温はおよそ35度。これほどの暑さだと、グリーン上は鏡面効果で40度近くになり、まともなパットなどできないからです。早くグリーン上から逃れたいと、英国や北欧の選手たちは思うんじゃないですか。こんな蒸し暑い中、「ゴルフをやるなんてクレージーだ」と言って、クラブを放り投げる選手が出てくるかもしれません。