【木村和久連載】藤井聡太四段に続け。中学生プロゴルファー待望論 (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そんなプロ野球選手たちの、ドライバーの飛距離は半端ないです。ならば、ジャンボさんみたいに、野球選手をプロゴルファーとして育成するのはアリだと思います。すでに体もできているでしょうから、海外で戦うことを考えても理想的です。

 で、具体的にはどうするのか。強豪中学校の野球部に所属していて、将来を嘱望されながら肩やヒジを悪くしてしまった選手とか、味方のエラーで負けて野球がイヤになってしまったピッチャーとか、そういう子たちにゴルフを勧めてみるのはどうでしょうか。

「ゴルフはひとりでやるから、味方のエラーで負けることはない。全部自己責任だ。我の強いキミなら、向いているかも。たったひとりで、世界を相手に戦えて、地位も、名誉も、お金も入ってくるぞぉ~」なんて、誘ってみる。

 半分冗談ですが、半分マジです。

 だって、日本人選手が海外で勝てないのは、小柄な人が多いからです。最初からパワーのある子を探すって、あながち間違いじゃないと思うんですけど、いかがでしょうか?

 何はともあれ、日本のゴルフ界にスケールの大きな中学生プロが誕生したら、世間は大騒ぎでしょうね。そんな日が来るのを、楽しみにしたいと思います。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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