【木村和久連載】藤井聡太四段に続け。中学生プロゴルファー待望論 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 かつて、大学ゴルフ部の強豪と言えば、日大ゴルフ部でした。その日大ゴルフ部に所属していた方に以前、お話を聞いたことがあるのですが、日大はキャンパスが分散しているので、週末には部員みんなで練習やラウンドを集中して行なっていたようですが、平日は個々で練習することが多かったそうです。当時、いい人材、うまい選手は集まっていたけど、練習環境は今イチだったと聞いています。

 また、息子がジュニア選手という知り合いがいますが、大変なのはその子どもたちの送迎だそうです。せっかくの土日も、ゴルフ場や練習場への送り迎えで潰れてしまいますからね。

 とにかく、ゴルフではその移動時間が無駄です。

 その無駄を省くために、日本にもゴルフ場に併設した合宿所と学校があれば、効率よく学んで、練習もできると思うんですよね。JOC主導でも、民間主導でもいいので、誰かやってもらえないでしょうか。

 小学校6年生で選抜試験を受けて、中学3年間は合宿生活でゴルフ漬け。そうしたら、中学生プロが誕生してもおかしくないと思います。

(2)世界的な視野で見た育成
 もちろん現状でも、中学生プロゴルファー誕生の可能性は大いにあります。宮里藍選手、石川遼選手は、すでに高校生でツアー優勝を飾っているわけですから。石川選手なんて、中学校を卒業して高校に入学したばかりの5月に勝利。ジュニアゴルファーが増えていることを考えれば、近い将来、中学生プロが登場してもおかしくありません。

 ただ、日本で中学生プロが誕生しても、その選手が海外ツアーで活躍できるかどうかは疑問です。

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