全米プロ、松山英樹がメジャー優勝に最も近づいた4日間を振り返る (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

「やはり11番、バーディーチャンスにつけられるところから、ボギーにしてしまうというのが、自分自身、すごく不甲斐ない感じがある。そのあと、14番、15番でバーディーを取りましたけど、うまく立て直せなかった。『残り3ホール(が勝負)だな』というところで、16番のティーショットでミスして、パットもミスというか入らなくて、あれも結構効きましたね。

 片や、ジャスティンは9番で難しいパットを決めていましたし、10番でもいいパットがあって(カップのふちに止まったが、数秒後にカップイン)、なんか持っているな、と思っていた。その後、11番から13番まで難しいホールでも素晴らしいプレーをしていた。16番でもボギーになりそうなところをセーブして、17番のバーディーにつながったのかな、という印象があります」

 松山は今季、最終日に爆発した全米オープンで2位タイという結果を残しているが、メジャー優勝に最も近づいた、現実的に手が届くところまできていたのは、間違いなく今大会だろう。それだけに、悔しい結果だった。

 だが、メジャー大会において、本当の意味での優勝争いに加わったのは今回が初めて。この経験を糧にして、近い将来、悲願を達成することを期待したい。

「(最終日に優勝争いに加わって)ギリギリの戦いをやれるのは楽しいですし、そこで勝てれば、なおさら楽しいと思う。でも、この経験を次にどう生かせばいいのか、何をすれば勝てるのかは、今はわからない。とにかく、こういう場数が増えれば、それだけ(優勝の)チャンスが増えるということだと思うので、そのチャンスをどんどん増やしていけるようにしたい。そのためにまた、一生懸命練習したいと思う。

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