NBAのスーパースター、ステファン・カリーがゴルフのツアーデビュー (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 カリーの記念すべき第1打は、左に大きく曲がった。最初の5ホールで3つのボギーを叩いた。それでも、6ホール目の15番パー5で初のバーディーを奪うと、初めてガッツポーズも飛び出した。

 後半に入って、3番パー5でふたつ目のバーディーを奪ったが、5番でダブルボギーを喫するなどして、トータル「74」。2日目も、前半9ホールで4つのボギーを喫したが、後半は我慢のプレーを見せて「74」で終えた。カリー自身、2日目の粘りあるプレーには胸を張った。

「今日(2日目)のラウンドは、『80』とか『90』くらいまで簡単に崩れそうな雰囲気があった。でも(崩れずに)本当によく粘れたと思う。特にバックナインでパープレーだったことは、すごく誇りに思う」

 予選通過はならなかったが、カリーのそのプレーぶりは多くのプロから称賛されていた。ある選手が言う。

「他競技のスーパースターの参戦は、ゴルフ界にとっても大きな意味がある。だいたい、彼ひとりで我々の100倍のファンをコースに集めることができた。それは、下部ツアーのウェブ・ドット・コムツアーにとって、本当に素晴らしいこと。また、集まったファンの中には、きっと初めてゴルフを見た人もいるだろう。そうした中で、子どもたちが『ゴルフはクールなスポーツ』だと思って、少しでも関心を持ってくれたら、これはもう大成功だ」

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