【木村和久連載】ゴルフ人口が減るなか、レッスンプロが生き残る道は? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(3)レッスンの「結果」はどこに定めるべきか
 最近"結果にコミットする"レッスンが流行っていますが、あれはよくできたシステムです。料金は高いですが、一流の技術を持ったスタッフ、それもイケメンが、ソフトに対応。男が通っても楽しいのです。

 要するに"カリスマホスト"というのは、人間的にも魅力があるから、男の客が行ってもそこそこ楽しめるんです。それと一緒です。

 では、斜陽が危惧されるレッスンプロ業界の"結果にコミット"とは何か?

 それは、お客さんの技術を向上させることが半分、そして残りの半分はお客さんが「気持ちよくなって、家に帰れる」こと。実際、お客さんはうまくならなくてもいいのです。"うまくなったような気分"になれば、十分なのです。

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 結局のところ、レッスンプロって、ツアープロになれなかった人、あるいはトップアマで多くの試合に挑んだ人が、ゴルフ関連の仕事がしたいと思って選ぶことの多い職業です。言い換えれば、スポ根マンガ育ちで、闘争心の塊だった人が、レッスンプロになります。

 そういう"元戦士"が、下手なお客さんに優しく教えるって、やはりなかなか難しいことなんでしょうね。でもそこは、本当に意識改革が必要だと思うんですよ。

 実は、私はあまり上手じゃない人にゴルフを教えるのが得意です。某漫画家さんのコンペでは、平均スコア「170」という浜田ブリトニーちゃんと一緒に回って、優勝請負人を買って出ました。そして、見事スコアを「20」以上縮めさせて、実際に優勝させた実績があります。

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