【木村和久連載】ゴルフ人口が減るなか、レッスンプロが生き残る道は? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(2)エステ業界から「接客」を学ぶ
 ゴルフのレッスンは、エステと似ている部分があります。それは、1日では明らかな変化(向上や進展など)が起こらないことです。でも、エステは人気で、頻繁に通うお客さんがたくさんいます。

 それはなぜか?

 お客さんをちやほやしてくれるからです。一部のエステのことを「女のキャバクラ」と名づけたのは私ですが、まさにそう。

 つまり、ゴルフのレッスンでも、技術指導半分、メンタルケア半分、これが重要なんですよ。

 以前、軽井沢でゴルフをしたとき、キャディーさんが「こんなに飛ぶお客さん、見たことない~」と言うのです。ドライバーの飛距離がマックス220ヤードの私に対して、ですよ。このキャディーさん、どんなお客に対しても毎回同じことを言っているだろうな、と思いましたが、悪い気はしませんでした。

 いかつい顔のレッスンプロから、「お上手ですねぇ~。才能、ありまくりですよ。アプローチなんて、宮里藍ちゃん並みぃ~」なんて言われれば、お客さんは気持ちいいわけですよ。極端な例ですが、レッスンプロの方は「自分はホストになったんだ」というくらい、意識を変えればいいのです。

「そんなことやってられっか」と思う方は致し方ありません。思い切って、他の仕事に転職するしかないですね。

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