ミケルソン、マキロイ...相次ぐコンビ解消に見るキャディーとの関係性 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 コンビ解消は、たいてい選手から「話がある」と切り出されて、直接通達されるのが一般的だという。しかし昨今では、携帯電話のメッセージでペアの終焉を告げられることも多々あるそうだ。ベテランキャディーが続ける。

「コンビ解消が決まったら、お互いの未来の成功を祈って別々の道を行く──。それが、最高の関係だと思う。なぜならゴルフ界は狭いから、その後、新たな選手のバッグを担いでいる元キャディーと同組でラウンドすることは珍しいことじゃないからね」

 そう考えると、例えばウィリアムズのように、ウッズとともに戦った時間での出来事を暴露本にして世の中に出してしまうのは、"ルール違反"に思えてならない。

 25年もの時間を共有してきたミケルソンとボーンズは、円満な別れとなったようだ。ミケルソンは、実弟であり、自身の出身校であるアリゾナ州立大の元ゴルフコーチだったティム氏を新しいキャディーに迎えた。ボーンズは、テレビ局のラウンドリポーターという、新たな道を歩み始めた。

 さて、マキロイは今週の世界選手権シリーズ(WGC)、ブリヂストン招待(8月3日~6日/オハイオ州)では、幼少期からの親友、ハリー・ダイアモンド氏を"仮"のキャディーとして起用することになった。今季メジャー最終戦の全米プロ選手権(8月10日~13日/ノースカロライナ州)も、同氏とともに戦うという。

「名コンビ」の解消は少し寂しい出来事である。それぞれの、その後の人生での成功を祈るしかない。いろいろと事情はあるにせよ、それこそ、言わぬが花だろう。

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