ミケルソン、マキロイ...相次ぐ
コンビ解消に見るキャディーとの関係性

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 これまでも、フィッツジェラルド氏に対する批判の声はあった。例えば、2011年のマスターズ最終日、サンデーバックナインで大崩れして、歴史的な惨敗を喫したときのこと。テレビの、あるゴルフ番組のコメンテーターがこう発言している。

「マキロイはコースマネジメントが非常に下手。もっと腕のいい、例えばタイガー・ウッズの元キャディー、スティーブ・ウィリアムズのような人と組めば、メジャーでもっと勝てるはずだ」

 こうした声にも、マキロイはそのつど反論してきた。

「コメンテーターは選手じゃない。ゴルファーとして成功しなかったのだから、彼の意見は何の意味もなさない」

 そう言って、キャディーを擁護する立場を貫いてきた。

 それでも、"別れ"の日はやってきた。全英オープンでの一件が、直接的な原因になったかどうかはわからない。

 ときには「夫婦のよう」とも言われるツアープロとキャディーは、毎日ラウンドで4時間以上、ウォーミングアップやラウンド後の調整なども合わせれば、もっと多くの時間を密に過ごすことになる。特に理由がなくとも、「タイム・トゥ・チェンジ(変革のとき)」と、新鮮な空気を求めることもあるのだろう。

 あるベテランキャディーは言う。

「(選手とキャディーは)5年以上続けば、最高の関係。数試合でどんどんキャディーを代える選手もいるし、喧嘩別れしてしまうペアもいる」

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