ミケルソン、マキロイ...相次ぐコンビ解消に見るキャディーとの関係性 (2ページ目)
メジャー第2戦の全米オープンでも予選落ちを喫していたマキロイは、「実は(全英オープン初日は)僕はすごくナーバスになっていた。自信がなくなって、どうにもショットへの不安が募っていた」と、のちにそう漏らしている。
そんなマキロイに対して、フィッツジェラルド氏が6番のティーグラウンドに立った際、こう言ったという。
「キミは"ロリー・マキロイ"なんだろう? いったい何をやっているんだ」
そのひと言で、マキロイは我に返った。フィッツジェラルド氏の"喝"によってポジティブシンキングを取り戻し、後半はピンに絡むショットを連発して4つのバーディーを奪った。結局、「71」の1オーバーで初日を終えて、最悪の事態から逃れることができた。
「後半になって突然、自分を信じてスイングができた。(1オーバーで終えられて)まだまだ試合に勝てる位置。そこまで取り戻せたのも、本当にJPのお陰だ」
ラウンド後、自身の"復活劇"をそう振り返ったマキロイ。"相棒"であるフィッツジェラルド氏の存在の大きさをメディアの前でアピールしたのだ。それだけに、今回の突然の"別離"は驚きだった。
しかしながら、また逆の出来事もふたりの間にはあったのだ。
同じく全英オープンの3日目、10番ホールでダブルボギーを喫したのは、フィッツジェラルド氏のクラブ選択ミスだった。それが原因となり、キャディー仲間の間では、「彼らのコンビ解消は、もはや時間の問題だろう」と囁かれていたそうだ。
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