【木村和久連載】ゴルフ場の落とし物&忘れ物には「ドラマ」がある! (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 あと、後ろの組に若い女性がいたりすると、ラウンド中に自ら進んで忘れ物をする友人がいます。遠目からは美人に見えるミニスカ姿の子が、実際にはどうなのか、わざとクラブカバーを落として、そのカバーを拾いがてらチェックしに行くわけです。

 大抵はがっかりして帰ってくるのですが、たまに「すげぇ~、可愛かった!」なんてことも。そういうときは、続けざまに財布を落として......って、それは話を盛りすぎですね。

 一方、前にいる組からうら若き女性の声が聞こえてきたら、何かを落としてくれないかと、その友人は期待しまくり。男物のヘッドカバーが落ちていても、「渡すついでに、どんな女性か見てくるよ」なんて、まあまあのテンションです。

 それがもし、花柄のハンドタオルだったりしたら、友人に限らず、同伴メンバーで落とし物の奪い合いですよ。「俺が返しにいくんだってば」とね。いやぁ~、男ってバカですねぇ。そこで、何かが起きるわけでもないのに......。

落とし物の奪い合いって......ほんと男ってバカですよね落とし物の奪い合いって......ほんと男ってバカですよね こんなふうに、わかりやすい忘れ物は話のネタになったりしますが、問題なのは、忘れたことにさえ気づかないもの、まさに"究極の忘れ物"をした場合です。

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