ツアー初優勝でひと皮むけた青木瀬令奈。「次は2勝目、そして五輪に」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 写真●村上庄吾 photo by Murakami Shogo


 シーズン後半戦がスタートし、周囲からは「早く2勝目を」と期待の声は高まっている。現在、賞金ランキングは26位(7月29日現在)。なんとか25位内に入り、昨年出場が叶わなかったリコーカップに出場することも大きな目標になる。

「リコーに出たいので、まずは25位内に入ること。それに1勝したことで来年のシードはほぼ大丈夫なので、そのアドバンテージを活かして、より進化していきたいですね。1勝で満足したくないですし、"守り"に入りたくないです。早く2勝目を挙げて、違う勝ち方をして自分の引き出しを増やしたい。初日からトップに立っての完全制覇とか、最終日の逆転優勝とか......。大会が長くなればなるほど弱点が出てくるし、体力的な問題や調子の波もあると思うんですが、いろんな勝ち方を覚えて、たくさん勝てる選手になりたいですね」

 2020年の東京五輪については、どう考えているのだろうか。

「東京五輪は出たいです。それに向けてみんな頑張っていますからね。美寿々はゴルフが五輪種目じゃない時から『五輪で金メダルを獲りたい』って言っていて、そのくらい先を見越していたので今改めてすごいなって思うし、一緒に出て活躍したいですね」

 もうひとつ、目標ということで言えば、プロとして目指すべき選手がいるという。

「今年で引退を決めた宮里藍さんです。藍さんの影響力ってすごく大きいんですよ」

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