【木村和久連載】ゴルフ場には取扱注意の「珍客」がいっぱい (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 感激した動物と言えば、鹿もそうですね。今度は頭の中にスタジオジブリの『もののけ姫』が浮かんできて、「鹿はシシ神さまと一緒に住んでいるんじゃ~」って想像を巡らしたりして、その姿を見たときは神秘的にさえ感じます。

 北海道で出会ったときは、結構な団体で目の前を通っていって、それが夕方だったこともあり、荘厳な雰囲気に包まれました。それで、しばしプレーを中断しましたから。今思い出しても、あの光景は感動的でしたね。

 鹿は本州でも生息しており、先月、山梨県の河口湖カントリークラブでプレーした際には、バンビが軽やかにコース内を散歩しておりました。あと、埼玉県のゴルフ場でも妙に人懐っこい鹿に出くわし、2ホールぐらい一緒に"同伴プレー"をしてくれました。小鹿だったので、たぶんお腹がすいていたんでしょうね。

 鹿から見れば、もともと自分たちの住んでいる場所がゴルフ場になっただけ、ということなのでしょう。うまく共存したいものです。

 以前、ゴルフ場で小さな命を救ったときは、とてもいいことをした感がありました。千葉県の某ゴルフ場で、次のティーグラウンドに着くや、カラスが2羽、何かをつついていたんです。動物の死骸かと思って近寄ってみると、何やら動いているではないですか。

 得体の知れない小動物は全身傷だらけで、カラスから相当な攻撃を受けたのでしょう。どれどれと手にとってみると、「シャ~」と唸って威嚇してきました。「なんだよ、おまえを助けてやったのに」と思いつつ、仕方がないので帽子の中に包んで、水をあげてみました。

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