全英オープンは松山英樹の番か。メジャーで続く「初制覇」のトレンド (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 以降、今季序盤戦では3連勝を飾るなど、ツアーでは圧倒的な強さを見せながら、大きな期待がかかったマスターズでは試合前日に宿泊先の階段から落ちて負傷欠場。全米オープンでは予選落ちと、メジャー大会では存在感を示すことができていない。

 一方、ここ最近(2010年以降)のメジャー覇者で、初優勝から比較的すぐに2勝目を挙げることができたのは、マルティン・カイマー(32歳/ドイツ)、ロリー・マキロイ(28歳/北アイルランド)、バッバ・ワトソン(38歳/アメリカ)、ジョーダン・スピース(23歳/アメリカ)ら。

 カイマーは、2010年の全米プロでメジャー初優勝。2014年の全米オープンでメジャー2勝目を飾った。マキロイは、2011年の全米オープンで初のメジャー制覇を決めると、翌2012年に全米プロを制した(その他、2014年に全英オープンと全米プロで優勝)。ワトソンは、2012年のマスターズで初めてメジャーを勝って、2年後の2014年マスターズでも優勝した。

 スピースは2015年、タイガー・ウッズに次ぐ若さでマスターズを制すると、続く全米オープンも優勝してメジャー連覇を果たした。ちなみに、そのときは年間グランドスラムへの期待もかかったが、全英オープンは4位、全米プロは2位と、勝利にはわずかに届かなかった。

 言い換えれば、その間にメジャー初制覇を遂げた他の選手は皆、1勝止まり。メジャー2勝目の難しさがよくわかる。再び、デイが語る。

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