全英オープンは松山英樹の番か。メジャーで続く「初制覇」のトレンド (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そう語るのは、2013年の全米オープンを制して初のメジャータイトルを獲得したジャスティン・ローズ(36歳/イングランド)。昨年はリオデジャネイロ五輪で金メダリストに輝き、今年のマスターズではガルシアと熾烈な優勝争いを演じて2位となったが、彼もまた、初制覇以来メジャー勝利からは遠ざかっている。

 やはりメジャー2勝目を挙げるのは、1勝目よりもさらに難しく、大変なことなのか。近年初めてメジャーチャンプとなった面々、とりわけ2勝目への期待も大きかった世界ランク上位選手が、その後のメジャーでどんな戦いをしてきているのか、まずは振り返ってみたい。

 デイは、その後も好調だった。2016年はマスターズで10位、連覇がかかった全米プロでも2位と健闘した。メジャー2勝目には手が届かなかったが、世界ランキング1位の座に就いて王者として君臨していた。

 だが、「世界一になるのが目標だったが、これがなってみると、エキストラのプレッシャーもあるし、責任も増えて、時間をやりくりするのが大変だった」と、デイは打ち明ける。

 そして今季は、母親の手術もあってなかなか調子を上げられず、マスターズは22位、全米オープンは予選落ちに終わっている。

 そのデイから世界1位の座を奪ったジョンソンは、昨年の全米オープンを勝ったあと、全英オープンでは9位とまずまずの結果を残したが、全米プロでは予選落ちを喫した。

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