コーディネートもバッチリ。
青木瀬令奈がツアー2勝目へ準備万端

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun  写真●村上庄吾 photo by Murakami Shogo


 全国を飛び回る女子プロゴルファーは、自分で運転して各大会を回ることが多い。移動距離は年間数万キロにもが及ぶ。長距離のドライブは疲れている体にさらに負担をかけ、いろいろな部分に異変を起こす。それが青木の場合、右ひざだった。

 痛みのために、右ひざをかばおうとして今度は腰や足首にも影響が出て、疲労も抜けなくなった。下半身が満身創痍では戦えるはずもなかった。そのためにシーズンオフでのトレーニングに力を入れたのである。

「最初はトレーニングとか、絶対嫌だなって思っていたんです。でも、トレーナーとスイングコーチとしっかり話し合って、必要だなって自分の中で思えたので取り組むようにしました」

 シーズン中も体のバランスを維持するためにトレーニングを欠かさず、ストレスのない生活を心がけた。その結果、飛距離が戻り、トーナメント初優勝にもつながった。

「ひとつ結果が出たことで、やってきたことへの自信がつきましたし、"勝ち"という部分で自分の中の引き出しが増えたので、すごくうれしかったです」

 勝者にしか得られない自信を武器にサマンサタバサレディースでの優勝を狙うが、プロとしての華やかな部分も青木は手を抜かない。

「今回、(所属の)選手それぞれカスタマイズしたウエアを着ています。私は今年のラッキーカラーが赤ですし、優勝した時も赤だったので、この3日間、何かしら赤を入れてコーディネートしたいなって思っています。ネイルもサマンサタバサ仕様にして、バッグの柄と同じものにしています。あと、ストーンが乗っているんですけど、これは優勝した時にもネイルに乗せていたので、そういうゲンも担いでいます」

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