2017.07.13

最後の全米女子オープン。宮里藍が
自らメジャー制覇の可能性を分析する

  • 武川玲子●取材・文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 なかでも、宮里藍にとって思い出に残っているのは、2011年大会。コロラド州のブロードムアで行なわれ、同じ沖縄県出身の後輩・宮里美香とともに優勝争いを演じた試合だ。

 第2ラウンドを終えて、首位に立ったのは宮里美香。宮里藍は1打差の2位で追随した。だが、初日から悪天候に見舞われた試合は、大幅にスケジュールが乱れていた。決勝ラウンドに入っても、強風や雷雨によって中断が繰り返され、最終日も上位勢はすべてのラウンドを消化し切れず、戦いの行方は予備日の月曜日まで持ち越された。

 そんな肉体的にも、精神的にもハードな戦いとなり、宮里美香、宮里藍ともに、長丁場となった最終日の第4ラウンドで失速。トップ争いからはやや離されてしまった。それでも、残り5ホールをこなした月曜日も諦めずにプレーし、宮里美香が5位、宮里藍が6位でフィニッシュした。宮里藍が言う。

「(宮里)美香ちゃんと優勝争いをしましたけど、雨が降って、風が吹いて大変な試合だった。メジャーで優勝争いしたのはあれ以来ないので、すごく思い出に残っている。なんとかトップ10フィニッシュできましたけど、『1位はなかなか遠いな』と何度も思った試合でしたね」

 2009年大会に続いて、自身最高位となる6位。メジャー制覇に最も近いところまで迫ることができたが、一方で宮里藍にとっては、メジャー優勝にかける思いが打ち砕かれた大会でもあった。