2勝目のスピースも復活か。松山英樹らランク上位勢が大舞台の激戦へ (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 現在1位のダスティン・ジョンソン(33歳/アメリカ)は、松山に4ポイント以上の差をつけて独走しているが、先の全米オープンではあえなく予選落ちを喫した。今季メジャー初戦のマスターズも、前日に宿泊先の階段から落ちて腰をケガして欠場。その後、復帰戦となった5月のウエルスファーゴ選手権では2位に入ったが、6月に入ってからはメモリアルトーナメント、全米オープンと2戦連続して決勝ラウンドに進めずに終わっている。

 2月には出場3試合連続優勝を飾るなど、圧倒的な強さを誇っていたジョンソン。今や、その強さは完全に影を潜めている。

 また、今季は肋骨の疲労骨折の影響もあって、序盤戦は試合出場を控えめにしていたロリー・マキロイ(28歳/北アイルランド)も、全米オープンで予選落ち。直後のトラベラーズ選手権にも出場したが、苦しい戦いを強いられた。2日目、3日目にはグリーン上で大いに苦戦し、3日間で3度もパターを変えるほどの迷走ぶりだった。

 それでも、最終日に「64」をマークしたのはさすが。60位タイでスタートしたが、最終的には17位タイまで急浮上した。この結果が復調へのきっかけとなるのか、今後が注目される。

 3月に母デニングさんがガンの手術を受けるなど、プライベートで苦しい時間を過ごしていたジェイソン・デイ(29歳/オーストラリア)も苦戦が続いている。母の手術が成功したあとも、全米オープン、トラベラーズ選手権と2週連続で予選落ち。なかなか調子が上がらず、年明けには1位だった世界ランキングも現在は5位まで後退してしまった。

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