全米2位の松山英樹が、全英オープンに向け
異例のスケジュールで臨む

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 シード獲得などに対してまったく心配のいらない松山も、現在は自分の体調に合わせたスケジュールを組むことができる。実際、5月は「第5のメジャー」プレーヤーズ選手権(5月11日~14日)を戦ったあと、メモリアル・トーナメント(6月1日~4日)までの間に、当初はディーン&デルーカ招待(5月25日~28日)にも出場を予定していたが、土壇場になって急きょ予定を変更。2週連続のオフウィークを過ごした。

 そんな松山は、メジャー大会の前週は実戦には出場しないで調整を進める方針を取っているが、全米オープンの前週、拠点のフロリダ州は連日大雨の悪天候だった。松山は「練習があまりできなかった」と嘆いていた。

 しかし、松山の体調管理をしている飯田光輝トレーナーにとっては、この悪天候は願ってもないことだった。飯田トレーナーが言う。

「大きなケガこそないが、松山はどこかしらに痛みを抱えている。今年は首とか、いろいろなところが......。初年度以来、多く(痛みが)出ているので......。そういう意味では、ちょっと故障が続くような年かな、と思っています」

 放っておけば、一日中でも練習を続けてしまう松山。ゆえに、悪天候によって「神様が休めと言っているんだ」として、大事な全米オープンの前に松山の練習をセーブできことは、まさに「恵みの雨」だったと飯田トレーナーは振り返る。

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