全米2位の松山英樹が、全英オープンに向け異例のスケジュールで臨む (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そういう意味では、今回2位に甘んじたのは、2オーバーと出遅れた初日と、スコアをあまり伸ばせなかった3日目が要因だったと言える。その辺りは松山本人もよく自覚している。そのうえで、メジャー制覇への手応えもつかんだようだった。

「2日間いいプレーができたので、あと2日間のよくない日をもう少しいいスコアで回れるようになったら、(優勝の)チャンスは増える。そして、チャンスはすごく増えてきていると思う」

 さて、次なるメジャーは7月、およそ1カ月後に全英オープン(7月20日~23日/イングランド・ロイヤルバークデール)が待っている。

 全米オープンが終わったばかりだったが、松山はその次なるメジャーに向けて、早くも冷静に分析していた。今回、2日間しかいいプレーができなかったことから、「(メジャー制覇のためには)準備の段階から、もう少し変えていかないといけないのかな、とすごく思いました」と語った。

 松山は、米ツアーが24~25試合、日本ツアーが1~2試合、それに1~2戦の非公式戦を含めて、年間27試合ほど戦っている。トップ選手は皆、それくらいか、いやむしろもっと少ないかもしれない。タイガー・ウッズなどは、全盛の頃は年間20試合に満たないことがほとんどだった。

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