全米OP、松山英樹14位後退も「ビッグスコアが出せれば」と諦めず (2ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 パッティングの狂いは焦りも生んだ。15番パー4(288ヤード)では、3Wを手にし、ワンオンを狙う。しかし、グリーン手前のバンカーにつかまり、結局、ボギーに。

「あのときはだいぶショットがよくなってきていたので、甘く考えた。ワンオンしたらツーパットでも楽にバーディーとれますから。昨日までだったらレイアップしていたかもしれませんが、ショットがよくなってきていたから、そういう欲が出たのかな」

 冒頭の最終18番は、3打目を3.5メートルの位置につけ、通算6アンダー(14位タイ)に伸ばして3日目を終えたが、首位との差は6打に広がった。

 松山は言う。

「だいぶ差は開いてしまいましたけど、ビッグスコアが出せればまだまだ諦める位置ではない。そういうプレーができなければ下位で終わるだけ」

 メジャーは遠くなりにけり。しかしながら、松山だけは日本人初の偉業を諦めていない。

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