宮里藍と歩んだ戦友たちの思い。「すべてが完璧」と上田桃子は言った (3ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • スエイシナオヨシ、Getty Images●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi,Getty Images


「決断」の際には、必ず宮里藍に相談していたという有村智恵「決断」の際には、必ず宮里藍に相談していたという有村智恵
有村智恵(29歳)
1987年11月22日生まれ、熊本県出身。今季賞金ランキング64位。
2006年プロテスト合格。ツアー通算13勝。

(藍先輩から言われて、最も印象に残っている言葉は?)う~ん、難しいですね。いっぱいありすぎて。つらいときとか、何かを決断しなくてはいけないときとか、必ず相談するので。

 アメリカに行くときとか、日本に帰ってくるときとか、そういうときは「とにかく、智恵が一番幸せなところが、一番幸せな場所だから」というようなことを必ず話してくれます。そして、「そこを見つけるのが、智恵にとって一番の正解なんだと思うよ」と言って、最後には「どんな選択をしても、私は応援しているからね」って言ってくれます。その言葉に安心させられるというか、それが励みになりますよね。


金田久美子(27歳)
1989年8月14日生まれ、愛知県出身。今季賞金ランキング57位。
2009年ツアーデビュー。ツアー通算1勝。

 アマチュア時代、私が中学1年生で藍さんが高校1年生のときに一緒に日韓対抗戦に出場しました。プロになってからは、デビュー1年目のサントリーレディスで一緒に回りました。上げるアプローチがすごくうまかった。それが、とても印象に残っています。

 ゴルファーとしても素晴らしいし、人間的にも理想的な人だと思います。私も子どもの頃からゴルフをやっていますけど、ずっとトップでやってきた藍さんと違って、私はまだまだモチベーションを高めていかなければいけないし、上に向かっていかなければいけないと思っています。

(藍さんは)まだまだできると思いますけど、そういう時期にやめるのはすごくカッコいい。カッコいい人生だな、と思います。また、藍さんが(引退発表会見で)言った「ゴルフだけが人生じゃない」というのは、すごくいい言葉だと思いました。藍さんなら、いろいろな仕事ができるだろうし、結婚してもいい奥さんになりそうですよね。

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