【木村和久連載】コースマネジメントは
「うまい」シニアから学べ!

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(1)アプローチは全部、ピン手前につける
 多くのグリーンは手前から上りになっています。だから、カップの下につけるのが鉄則です。言うは易しですが、ついピンを狙ってオーバーしてしまうんですよね。

 簡単に言えば、上りの真っ直ぐのラインなら、20mぐらい下からでも「OK」を取りやすいパットを打てるのです。逆に、ピンの上や横は3mぐらいにつけてしまうと、非常に難しく、3パットの危険が大いにあります。

(2)刻むときは思い切り刻む
 例えば、420ヤードぐらいの長いミドルホールで、なかなか2オンを狙えないことがありますよね。その場合は刻むことになるのですが、できるだけ前へと思って、セカンドショットをピン手前30ヤードぐらいのところを狙います。でも、そういうときに限って、飛びすぎてガードバンカーにつかまったりしてしまうのです。

 うまい人は、自分の得意な距離、50ヤードとか100ヤードとか、そういう距離感を持っていて、セカンドショットでは3打目にそういう距離が残るように刻んできます。だから、こっちが「随分(距離を)残しましたね」と思って侮っていると、そこからきっちりと寄せてきて、結局はこちらが痛い目を見るわけです。

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