【木村和久連載】コースマネジメントは
「うまい」シニアから学べ!

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 スタートは、双方ドライバーでそこそこのショットを打ちます。こちらが210ヤードぐらい飛んで、トップシニアは200ヤードぐらいでしょうか。そこでは、しめしめって思うんですよ。

 セカンドショットもおおよそ同じ。双方惜しくもグリーンを外す、といった感じです。お互い20ヤードぐらいの寄せ勝負となるわけです。

 そこで、トップシニアはフェアウェーからきれいに寄せて、ピン手前3mぐらいのところにつけます。こっちはラフからですが、何とかがんばってピン横3mぐらいにナイスアプローチ! ここまではほぼ互角に見えるでしょ?

 でも、すでに「戦いは終わっている」のです。

 トップシニアは、下から上りの真っ直ぐのラインをしっかり打って沈めました。片や、こちらは傾斜のある横のライン。入るわけもなく、大きく外して、あやうくダボになりかけました。

 ゴルフでは、ティーショットで100ヤードオーバードライブされたとか、そうしたわかりやすい負け方は珍しいです。うまい人との差は、このような微妙な差。その差の積み重ねなのです。

 そんなわけで、過去の体験から"細かく見ないとわからない"うまい人のコースマネジメントを引っ張り出してみたので、みなさんもぜひ真似してみてはいかがでしょうか。

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