キム・ハヌルの快進撃が止まらない。日本ツアー3年目で爆発した理由 (2ページ目)

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 2週連続優勝を飾ったあと、「今季の目標は3勝すること。まずは、あと1勝が目標です」と、謙虚に語ったキム・ハヌル。その姿勢は、日本ツアー参戦当初から変わらない。

 2011年、2012年の韓国ツアー賞金女王で、イ・ボミ(28歳/韓国)に次ぐ"第2の美人刺客"として多大な注目を集めても、大言を吐くことはなかった。「賞金女王が目標」と口にすることも一度もなかった。

 それが今季、ようやくその意識に目覚めたようだ。

「もちろん、賞金女王は挑戦しないといけないタイトル。特別意識することはありませんが、とにかくいけるところまでいきたいです」

 明確な目標には掲げなかったものの、「賞金女王は狙っていかないといけない」と公言するようになった。

 とはいえ、ここまでの活躍については、キム・ハヌル自身、驚きを隠せない。「来日当初は、これほどの結果が残せるとは想像もしていなかった」と言う。

 2011年、2012年と韓国ツアーの頂点に立ち、そのときキム・ハヌルは絶頂期にあった。だが、翌年からスランプに陥っていたのだ。

「2013年はドライバーが不調でイップス気味でした。2014年は、決して調子は悪くなかったのですが、2位が5回と優勝がありませんでした。少しずつ、目標を失いかけていたんです」

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