【木村和久連載】待望のゴルフ倶楽部会員となった「メンバーあるある」 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 倶楽部の外回りの話はこれぐらいにして、次はクラブハウス内の所作について見ていきましょうか。

 メンバーで何がよかったかというと、フロントにメンバー専用の受付があることです。基本、書くのは名前だけですから。友だちを一緒に連れてきたときなどは、ちょっと優越感に浸れます。

 さらに、ロッカールームへ友だちと一緒に向かうのですが、途中で「じゃあ、ここで」と言って、自分はメンバー専用ロッカーへと消えていく......あ~、これぞ至福の瞬間なり。

メンバーとしての優越感を味わいたいものですが...メンバーとしての優越感を味わいたいものですが... また、メンバーになると、今まで見向きもしなかったクラブハウス内の掲示板やハンデキャップボードなどを、事細かく見るようになります。特にハンデキャップボードに自分の名前があるのは、感慨深いものです。

 ハンデを取得していない場合は、その他大勢の扱いで、すごく下のほうに名前があります。それでも、新人国会議員の登院ぐらいにうれしいもので、思わず名札を裏返したりしてしまいます。

 そこへ、友だちがやってこようものなら、その友だちはいい"カモ"になるでしょうね。「ほら、そこに俺の名前が。いやぁ~、メンバーっていいよぉ~」などと言って、ペラペラ喋り出すと止まりません。

 ほんと、聞かされるほうはいい迷惑でしょう。でもまあ、メンバー紹介制度などによって、その日のプレー代はビジターも割引されますから、それぐらいは我慢して聞いてあげるしかないです。

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