【木村和久連載】待望のゴルフ倶楽部会員となった「メンバーあるある」

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第108回

 前回の「ビジターあるある」に続いて、今回は「メンバーあるある」をお届けしたいと思います。

 晴れてゴルフ倶楽部の会員になった方は、うれしさのあまり滑稽な行動を取りがちです。以前、自分がメンバーだった時代もあるので、その頃のことを思い出しながら、メンバーの"あるある"ネタを列挙していきたいと思います。

 まず、メンバーになって最初にすることは、タグをつけることです。晴れて倶楽部の会員になったのですから、キャディーバッグの取っ手にさりげなくつけます。

 でも、さりげないと目立たないから、困ったちゃんです。だから、どこぞのコンペとかに行ったときに、同伴メンバーのタグを見つけて「おぉ~、○○カントリー倶楽部のメンバーですね!」と、まずは相手を持ち上げます。さすれば、言われたほうも「そういうあなたも、△△ゴルフ倶楽部のメンバーじゃないですか!」と、応じてくれます。そうやって、双方褒めまくりながら盛り上がって、プライドを大いに満たすわけですな。

 この褒め合いの大事なところは、お互いに似たようなレベルのメンバーってことです。これがもし、相手が誰でも知っている名門倶楽部のメンバーだったら、悲惨な結果を招きます。

 相手は言われ慣れていますから、「ありがとう。あんまり競技には出てないけどね」くらいで話が終わって、あなたの倶楽部のタグなどには見向きもしてくれないので、あしからず。

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