スランプあり、世界1位あり。
米ツアー12年間を彩る「宮里藍語録」

  • 武川玲子●構成 text by Reiko Takekawa
  • photo by Getty Images

「結婚にはタイムリミットはないけど、子どものことはある程度タイムリミットがある。現実的にいろいろ考えると、(結婚するなら)もうここ5年くらいですかね。そういうイメージはありますけど、あとは流れに身を任せています」

 2015年3月、30歳を目前にして、今後の人生設計について言及した。


「私にしかできないゴルフがあるので、それをどこまで突き詰めていけるか、だと思う。ロングヒッターと照らして比較される中で、(私が)生きていく道はショートゲーム。(今後も)より、それを磨いていきたい。4日間、自分のプレーができてうれしかったです」

 2016年4月、ANAインスピレーションを終えて。初日から首位に立って優勝争いに加わるも、最終的には18位に終わった。それでも、まだまだメジャーで戦える力があるということを改めて証明した。

 そういう意味では、やはり突然の、思わぬ引退発表だった。とはいえ、まだ今季の戦いは残されている。特に残りのメジャー4戦、KPMG全米女子プロ選手権(6月29日~7月2日/イリノイ州)、全米女子オープン(7月13日~16日/ニュージャージー州)、全英リコー女子オープン(8月3日~6日/スコットランド)、そしてエビアン選手権(9月14日~17日/フランス)は注視したい。そして、最後まで諦めない宮里藍の戦いぶり、その底力をしっかりと見届けたいと思う。

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