【木村和久連載】高級ゴルフ倶楽部でやらかす「ビジターあるある」 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 何となくスパイクがきれいになったら、気を取り直して、朝ごはんを食べるためにレストランへ。和食か洋食か迷いましたが、なぜか高級倶楽部ではナイフとフォークのイメージが浮かんで、見栄を張って『洋定食』を所望してみました。

 そうしたら、サラダとクロワッサンにオムレツ、そしてコーヒーだけ。

「ぜんぜん腹にたまらないっす......」

 オサレに生きるって、大変なのねぇ~。

「ああ~、見栄を張らずに『特急豚汁セット』を頼んでおけばよかったぁ......」って、プレーする前から早くも"タラレバ"状態です。

 さあ、いよいよプレー開始。おっと、その前にドリンクを用意しなきゃ。ペットボトルのお茶が......、250円だと!?

「げぇ~、ゴルフ場のちょっと手前のコンビニじゃあ、100円ですぜ。あそこで2本買っておくべきだった」と後悔しつつ、「いや、むしろ激安卸しセンターで18円ぐらいで仕入れて、ここに納品しようか。50円ぐらいなら買ってくれるかもしれない。これを関東一円のコースでやれば莫大な利益が......」って、余計なことは考えるなっちゅうの。

 思わぬ出費に心を痛めつつも、とりあえずキャディーマスター室でスコアカードをもらい、マークを少々拝借します。そのとき、無料の木製ティーが置いてあることに気づきます。ここぞとばかりに、わしづかみしてポケットへ。

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