ド派手な装いと豪快なプレー。ジョン・デーリーが13年ぶりに大暴れ (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 さて、デーリーのプレーぶりと言えば、かつては300をヤードかっ飛ばし、ロングヒッターの代名詞のように言われていた。当時と比べれば、さすがにその飛距離は落ちているが、今季の平均飛距離は294.4ヤードと同ツアーの4位。PGAツアーに置き換えても63位に位置し、66位(293.5ヤード)のフィル・ミケルソン(46歳/アメリカ)を上回る。持ち味である豪快さは、今なお健在だ。

 翻(ひるがえ)って、フェアウェーキープ率は64.29%(67位)、パーオン率は70.49パーセント(45位)と、こちらは平凡な数字が並ぶ。とはいえ、本人曰く「一時の荒れたプレーからすると、ずっと安定している」という。ショットの正確さは以前よりも増しているようだ。

 ちなみに、デーリーは今年から『バーチカルグルーブ・ドライバー』という、フェースの溝が縦溝のドライバーを使用。同クラブを発売するメーカーと複数年契約を結んだ。

「縦溝のテクノロジーのおかげで、ボールを真っ直ぐ飛ばすことができる。今季は(このドライバーに)大いに期待したい」

 契約時にそう語っていたデーリー。今回の優勝は、このドライバー使用の成果が早くも表れた結果かもしれない。

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