下部ツアーにも出られない。どん底にいる堀奈津佳は今、何を思うのか (6ページ目)

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「(自らの厳しい状況について)あんまり考えてもいません(笑)。成績が出てなくて、状態も悪いですけど、そんなに悩んでもいません。調子が戻らなくて、困ってはいますけど(笑)」

 出場できる試合がほとんどないなか、モチベーションを保つことは簡単なことではないだろう。だが、堀はゴルフをやめていないし、ツアープレーヤーとして復帰することも諦めていない。現状にも腐らず、出られる試合では全力を尽くしていく気概を持っている。

「1試合、1試合、自分のやりたいことをやっていくことが目標です。本当に少しずつ(状態は)よくなってきているので。

 今は具体的な目標は決めないほうがいいと思っています。決めてしまうと、自分のやりたいことができなくなってしまうので。それが、今の自分には一番よくないと思っています。とにかく、自分がやっていることを貫き通していきたい。それが、結果につながれば、明確な目標が出てくると思います」

"復活"という言葉は、今の堀にとっては重たいものかもしれない。それでも、まだ24歳。シード復帰はもちろん、もう一度ツアー優勝の歓喜を味わうことを諦める必要はない。

 乗り越えなければいけない課題は山積みだが、堀奈津佳がプロゴルファーとしてやるべきことはまだまだ残されている。挑戦し続ける彼女を、これからも見守っていきたい。

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