【木村和久連載】パー4の最大スコアは「8」。人に優しいルール改定を (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 あと"最大パット"というルールもありですね。

 アイゼンハワー大統領が好んで使っていた「アイゼンハワールール」は、グリーンに乗ったら全部2パットにする、というものでした。それは、アイゼンハワー大統領が心臓病を患っていて、パットを決めたり、外したりしたときに、その精神的な衝撃が心臓の負担になるため、主治医と相談してパットをしないように決めたんだとか。

 これは、ちょっと極端な話ですが、最大パット数を3~4ぐらいにするのはありですよ。それ以上は数えない。

 やっとこグリーンに乗って、あとはパターのみと思って心安らいでいたら、そこから大叩き!? なんてよくあることです。これも、最大パットが決まっていれば、救える話ですよね。

 ルールを変えて、スコアを叩かなくなったら、今度はコース内の所作です。これも2019年のルール改正でだいぶ変わりそうですから、その行方もしっかり見届けたいと思います。例えば、ボール探しの時間短縮とか、打つ順番は準備ができた人からなど、結構踏み込んだルール改正もあるようですし。

 細かいことを言えば、本当はバンカーなどで"出ない地獄"に陥り、半べそをかいているような人を救済するルールもありかと思いましたが、それは最大スコアを採用すればいいですよね。「(バンカーで)いっぱい叩きました。そろそろギブアップして、『8』ということでいいですか」と言えば済む問題ですから。

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