38歳・谷原秀人の挑戦。松山英樹との
コンビで世界のトップを目指す

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 一方、PGAツアーには昨年10月のWGC HSBCチャンピオンズから、ここまで6試合に出場。フェデックスカップポイントは、マスターズの翌週に行なわれたRBCヘリテージ(4月13日~16日/サウスカロライナ州)終了時点で、ノン・メンバーとして213ポイントを獲得している。

 今後、このポイントが昨季の同ランキング150位の319ポイントを超えた時点で、"テンポラリー・メンバー(特別一時会員)"になることができる。そして、それ以降は推薦出場での制限がなくなり、今季のフェデックスポイントで125位以内に入れば、来季のフルシード権を獲得することもできるわけだ。

 谷原は12年前の2005年に一度、PGAツアーに本格参戦した経験がある。当時、谷原はまだ26歳と若かった。その分、気持ちに余裕はなかったかもしれない。今ほど明るい表情を見せていなかった記憶がある。そして気づいたら、シーズン途中で日本ツアーへと戻っていた。

 それから数年経って谷原に再会したとき、にっこりと笑って新しくできた家族を紹介してくれた。そのとき、「あれ? 谷原って、こんなふうだったかな? 本当は明るくて面白い人だったんだ」と、大きく印象が変わったのを覚えている。

 決して社交的ではない松山英樹が慕うのも、そんなユニークでおおらかな人柄にひかれるからだろう。

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