【木村和久連載】同伴ミニスカ女子をめぐる、オヤジと若者の補完関係 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 これは、ゴルフ場で出会ったオヤジは、落ち着きのあるプレーと、紳士的な振る舞いによって"5割アップ"素敵に見える、というものです。

 昔から、旅行中に出会った異性はロケーションがいいのでよく見えるからと「旅目5割増し」とか、カラフルなスキーウェアを着た女性がみんな"原田知世()"に見えるからと「ゲレンデ5割増し」とか、言ったものです。そうした法則と一緒ですね。
※バブル時代に大ヒットした映画『私をスキーに連れてって』のヒロイン。

 まあ、そんなわけで、若者の幹事とオヤジ、そしてイキのいい女性2人を交えてのラウンドとなったら、発展途上の若者とオヤジとは、見事なコンストラストをなして「芝目5割増し」効果が炸裂するのです。

 若者がマン振りしてボールを林の中に入れているのに対して、オヤジは軽く振ってフェアウェー。その後も、グリーン周りであくせくする若者を尻目に、2打目をグリーン手前に落として、そこから寄せワンのパー。いやぁ~、実に渋いですねぇ~。

 これには、若い女性もオヤジを見直し始めます。さらに、グリーン上でのライン読みでも的確なアドバイスをしてあげれば、"素敵なオジサマ"という印象を植えつけることに成功するでしょう。

 一方、オヤジのほうも「ミニスカ女子10割増し」の法則にやられっ放しです。タイトなミニスカで目の前を歩き回られ、ムチムチの太ももが脳裏から離れず、ノックアウト寸前です。無意識に「ボミちゃ~ん♪」なんて、口走っていますから。

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