マキロイ、デイ、松山が語る、タイガー・ウッズのマスターズ初優勝 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

「あのとき、僕は9歳だった」と語るのは、ジェイソン・デイ(29歳・オーストラリア)だ。

「すでにゴルフを始めていた僕は、早朝から父と一緒にテレビの衛星中継を見ていた。18番グリーンに上がってくるウッズの姿は、まさしく王者だった。あのマスターズを見て、僕はゴルフに対してシリアスに取り組むようになったんだ」

 また、当時5歳だった松山英樹は、「ウッズが着ていた赤いシャツと黒いパンツが本当に格好よかった。ゴルフの内容は覚えていないけど、それだけは鮮明に覚えている」と、6度目のマスターズを目前にしてそう話した。

 多くの子どもたちが、タイガー・ウッズに憧れてゴルフクラブを手にした。その中から、たくさんのトッププロが誕生した。彼らの活躍は、ウッズが20年前に思い描いた"未来"そのものだ。

 今年はウッズの姿がコースでは見られないが、初優勝から20年、せめてこの間にウッズが築き上げてきた近代ゴルフの礎に思いを馳せながら、今大会の優勝争いを楽しむようにしたい。近い将来、ウッズが再びこのコースに戻ってくることを信じて。

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