マスターズに挑む松山英樹、谷原秀人、池田勇太。日本勢3人の可能性 (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

「(今は)何か変えないとよくならないと思う。でも、(マスターズまで)まだ1週間あって、よかった」

 マスターズに目標を定めてきた松山が、いよいよ最終調整に突入。再び面白い戦いを見せてくれることを期待したい。

 今"最も勢いのある選手"として注目されるのは、谷原だ。マスターズには2007年以来、実に10年ぶり(2度目)となるが、その出場権獲得はまさに神がかり的だったと言っても過言ではない。

 昨年12月末の世界ランキングは55位。その時点で、50位までに与えられるマスターズの出場権獲得は逃したが、そこから谷原は「3月27日の世界ランキングで50位以内に入ること」を目標に掲げ、北米、アジアと世界中のツアーを転戦してきた。

 しかし、世界でそう簡単に結果が出せるものではない。WGC メキシコ選手権終了時には、世界ランキングも57位と順位を落とした。これで、もはやマスターズ出場は厳しいと見られていたが、最後のチャンスとなったWGC マッチプレーで、谷原は奇跡を起こした。

 予選グループ初戦でジョーダン・スピース(23歳/アメリカ)を下して勢いに乗ると、そのまま決勝トーナメントに進出。1回戦でポール・ケーシー(39歳/イングランド)、準々決勝でロス・フィッシャー(36歳/イングランド)を破って、ベスト4入りという快挙を遂げた。

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