マスターズに挑む松山英樹、谷原秀人、池田勇太。日本勢3人の可能性 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そうした状況にあって、ブックメーカーのオッズも下降線をたどっている。12月の15-1から、2月には10-1まで期待値は上がったものの、現在は20-1までオッズを下げている。

 不振の要因について、松山本人はこう語る。

「すべて、ですね。フェニックスでは優勝したけれども、(今年に入って)一度も感触がよかったことはない」

 相変わらず、自身のプレーに対する評価は手厳しい。

 松山は「すべて」というが、その中で最も苦しんでいるのは、やはりグリーン上だろう。PGAツアーの今季スタッツでも、ティーからグリーンまでのショットの精度はツアー7位と、それが好調の原動力となっているが、一方でパッティングの貢献度はマイナス.463で、ツアー182位。不振の要因がどこにあるのか、数字の上でも明らかだ。

 とはいえ、松山に希望があるのは、オーガスタのグリーンとの相性がいいこと。それもあって、ここ2大会は連続トップ10フィニッシュを飾っている。

 松山は、2013年には出場を逃したものの、2011年にアマチュアで初出場を果たしてから、今年で4大会連続6度目の出場となる。グリーンを知り尽くしており、それによって松山のパッティングが少しでも復調すれば、上位争いにも絡んでいけるはずだ。

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