人生のどん底を味わった「元アマ王者」パトリック・カントレーの復活劇 (4ページ目)
「勝てなかったことは、本当に悔しい。だけど、シード復活を果たすことができた。それは、今週唯一のポジティブな出来事だった。これからも、次の試合でまた優勝を狙うだけだ」
そう話すカントレーは、シード復活だけに満足することはない。ここ数年は苦難の連続だったからだろう、そうした経験を経てきた彼の姿はとても大人びて見えた。
3月17日に25歳となったカントレーは、松山英樹と同い年。ふたりが優勝争いを演じて、カントレーに本物の笑顔が戻ってくればどんなにいいだろうか――そんな思いが込み上げてきた、カントレーの復活劇だった。
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