「今年は誰の年か」。候補はジョンソン、
トーマス、スピース、松山...

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 しかし、メキシコ選手権で復調の兆しを見せた。3日目にツアー2度目というホールインワンを決めると、首位に躍り出て熾烈な優勝争いを展開。最終的には5位タイで終わったものの、再び調子を取り戻して、メジャー初優勝への期待が膨らんでいる。

 昨年のマスターズで"悲運"に見舞われて以降、やや低調気味だったスピースも、2月にAT&Tペブルビーチプロアマで今季初優勝を飾って上昇気配。メキシコ選手権では3日目に「63」をマークして、上位に名を連ねた。結局、12位タイでフィニッシュしたが、こちらもシーズン本番に向けて「順調に仕上がっている」と、2度目のマスターズ制覇を視界にとらえている。

 そして、肋骨の疲労骨折から戦列を離れていたマキロイも、復帰戦となったメキシコ選手権ですかざす優勝を争った。首位と2打差で迎えた最終日はパープレーと振るわずにジョンソンに屈したが、「ショットの出来は、復帰戦としては期待以上だった。これから、来月までじっくりと調整していきたい」と、確かな手応えをつかんだ。マスターズで悲願の優勝なるか、注目である。

メキシコ選手権の初日、2日目と、ジョンソン、マキロイと一緒にラウンドした松山英樹(中央)メキシコ選手権の初日、2日目と、ジョンソン、マキロイと一緒にラウンドした松山英樹(中央) さて、トーマスと並んで「今季好調」と言われる松山の現状はどうか。ウェイスト・マネジメント・フェニックスオープンで今季2勝目を飾ったあとは、ジェネシス・オープンで予選落ち。メキシコ選手権でも25位タイに終わって、一時の勢いは感じられない。

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