【木村和久連載】ゲン担ぎだけじゃない。実は大事なゴルフのルーティン (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

「なんだよ、ティーが高かったから、テンプラだよ」とか「ティーグラウンドが傾斜していたから、フックボールになった」とか、言い訳ざんまいです。

 ルーティン中に少々違和感を覚えても、微動だにしません。それは、あとでぼやくための"言い訳ネタ"として取っておきます。だって、条件が完璧だとしても、大したショットをしないのですから。

 ルーティンは、イコール、ティーショットみたいに思っている人がいますが、実はセカンドショット以降のほうが、ルーティンは大事だと思います。

 例えば、コースで渋滞が発生して、前の組がなかなか移動しない。その挙句、5分待ってようやく打つことに。ピンまではおよそ150ヤード。うずうずしているから、「ほんと、待たせやがって。さあ、6番アイアンでガーンとかましますか」なんて言って、すぐに打ってしまいます。これがいけません。

 俗に言う"待ち疲れ"というやつで、ろくなショットが出ません。

 じゃあ、どうすればいいのか。

 前の組がそろそろ終わると思ったら、一度、ボールから10歩ほど下がります。そして、だいぶ待たされたんだけど、心の中では「今しがた来た」かのように、ボールのところまで歩いていきます。通常どおり、ライを見て、きちんと方向を取って打てばいいのです。

 この、気持ちの切り替えが大事ですね。

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