【木村和久連載】アマチュアに「データゴルフ」はどれだけ必要か? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 正直、これらのデータは冷静にメモを取っていくと、己の下手さ加減に嫌気がさしてきます。そうなると、スキルアップにつながるかも、ちょっと疑問です......。

 以前、女子のトップアマとラウンドしたことがありますが、毎回グリーンに乗らず、パーオンは1回ぐらいでしたか。でも、3分の2ぐらい寄せワンでパーを取っていました。気づくと、ちゃんとハーフ40前後のスコアで上がってくるのです。

 その女子アマの方が、いろいろと語ってくれました。なかでも、印象に残った言葉はこれです。

「アマチュアは、そうそうフェアウェーなんてキープしないから、とにかくセカンドショットが打てるラフに落とせばOKとするべき」

 この時点で、フェアウェーキープ率は完全無視ですね。さらに、こんなことも言っていました。

「セカンドショットは、何がなんでもグリーンの近くまで持っていく。乗らなくていい。どうせ届かないから。そこから、寄せワンで勝負」

 どうです、パーオン率もまるで関係ありません。

 そして、最後はこう言い切っていました。

「(アマチュアは)残り30~40ヤードからの、アプローチが勝負。そのうち、半分弱がワンパットで入れば、その段階でハーフ40~42ぐらいは達成できる」

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