【木村和久連載】トッププロにも聞いた「ラウンド前練習」のセオリー (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 例えば、一応真っ直ぐ飛ぶんだけど、普段より飛距離が出ていない。この場合は、軽いヒール球です。そこから、さらに引っかけボールやシャンクが出始めると、これはもう重症です。ボールの当たっている箇所が、クラブフェースのすごい内側、あるいはシャフトそのものとなっていて、直ちに治さないといけません。

 ですから、ラウンド前の朝など、ヒール気味のボールが出ているときは、インパクトが真ん中に当たるように念じます。念じるんかい!って、何となく調整しつつ、念じながら練習するんですよ。クラブヘッドの先端に当たるようにしたり、あるいはクラブをやや短く持ったりすることで、何となく真ん中に当たり出すんじゃないかと。

 私は何度もシャンクで泣かされてきたので、自分なりの対処法はある程度確立しています。そうやって、いろいろいじりながら打って、ユーティリティーを打つ頃には、うまく調整できて、ドライバーを打つときにはスイングが完成され、3球ほどいい球が打てて満足、という感じになります。

 ドライバーをたくさん打つと疲れます。また、ドライバーを打ちすぎると、スイングが乱れることがあります。だから、ドライバーは程よい球数で、いい感触で終わらせるのが、一番じゃないですか。

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