「マツヤマ~!」現地でスーパーボウルより話題となった松山英樹の連覇 (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

「昨年(のプレーオフ)は、99%がリッキーへの声援だった。でも今年は、僕の声援も10%くらいに増えていたかな。来年はもっと増えたらいいなぁ......」

 最後は、3mのクラッチパットを決めて見事に勝利を飾った松山は、うれしそうにそう語った。

 一夜明けて、早朝のフェニックス空港は、賑やかなバケーションを過ごした人々の、家路に向かう列でとても混雑していた。レンタカーを返却し、エアポートのターミナルに向かうシャトルの中で、ゴルフバッグを手にした数名の若者たちが、前日に観戦したプレーオフの様子を大声で話していた。

「あの1ホール目の、ヒデキのドライバーショットを見たか? あれは、ウェブよりも70ヤードは先に飛んでいたぞ」

「いや、それよりもレギュレーションの最後の18番、ヒデキのあのバーディーパット、あれは絶対に入ったと思ったな」

 興奮気味に話す声がシャトル内で響く。

 その会話が耳に入ったのか、近くにいた年配の男性が「いやいや、私もそこは見ていたよ。あれは、すごかったな。マツヤマのスイングはいいな」などと言って、若者たちの話に加わった。

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