「マツヤマ~!」現地でスーパーボウルより話題となった松山英樹の連覇 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 大会3日目。4日間の中ではこの日の入場者が最も多く、20万人を超えるファンがコンコースを埋め尽くしていた。スタンドが四方を囲んでいる名物の16番パー3では、1万6000人以上のギャラリーが集結。多くの観客はアルコールも手伝って大騒ぎをしているから、そこはまるでNFLのスタジアムやNBAのアリーナのようなムードを漂わせていた。

 そんな中、松山がPWで放ったボールは、ピン手前1mほどに落ちてカップをかすめる。あわやホールインワンかというスーパーショットに、ファンは熱狂して地鳴りのような歓声がコースに響いた。

「いいショットが打ててよかった」

 松山はこの日、感触のよくなかったショットに不満を漏らしていたが、この1打には満足したようだった。

 首位と4打差で迎えた最終日。この日はNFLの優勝決定戦、スーパーボウルが開催されるため、ギャラリーは大幅に減って5万8000人だった。それでも、詰め掛けたのは本当にゴルフが好きなファンたちだ。アメリカ人のウェブ・シンプソンとの4ホールに及ぶプレーオフでは「USAコール」も起こったが、松山にもそれに負けないほどの熱い声援が送られていた。

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