【木村和久連載】ゴルフの「三大疾病」はどうやって治せばいいか (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 広いフェアウェーにすら打てないのに、針の穴を通すようなショットが打てるわけもないのです。そういうのは、漫画だけの世界にしておきましょう。

 考え方としては、林に入ったらどこでもいいので、安全に出すのがベストです。ミドルホールの場合、現実的にはそこから3打目も乗らないでしょうから、4オン2パットのダボでよしとする。この謙虚さが大事です。

 林に入ったらダボでいい、と思えば、なんぼゴルフが楽なことか。

 続いては、これ。

◆アプローチ往復ビンタ

 キリストは言いました。「右の頬を打たれたら、左の頬も打たれよ」と。

 ゴルフでは、両頬を打たれることなんて、日常茶飯事です。グリーン手前のアプローチを、しっかり決めてやろうと思ったら、ガ~ン、トップして向かい側のラフへ。そこからまた、懲(こ)りもせずに同じようなアプローチをして、再びトップ......。

 これじゃ、スコアはまとまりません。

 特に冬場のアプローチは芝も枯れており、非常に打ちづらい状況になっています。それなのに、セオリー通りにSWやAWでいい感じに寄せようとする――これが、大きな間違いです。

 最近、私が実践しているのは、9番アイアンの転がしです。しかも、パターのようにスライドさせて打つので、ミスしてもそこそこ転がります。たとえトップしても、最初からトップの感覚で打つので、さほど距離に変化が生じません。要するに、冬場はグリーンに乗ればいいのです。

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